米国株式相場は反発。ダウ平均は1985.00ドル高の23185.62ドル、ナスダックは673.07ポイント高の7874.88ポイントで取引を終了した。米国の大規模な財政措置が待たれる中、世界各国が金融・財政刺激策を発表したことが好感された。先物では「リミットアップ」となり、取引が一時停止される場面もあった。トランプ米大統領が国家非常事態を宣言し、ウィルスに感染したかどうかの試験を民間と協力して加速する方針を発表すると、引けにかけて大きく上昇する展開となった。セクター別では銀行や各種金融が大幅上昇。耐久消費財・アパレルの上げは小幅にとどまった。

テクノロジー大手、アップル(AAPL)は中国の全店舗の営業を再開したことが好感され、上昇。クルーズ船を運営するノルウェージャン・クルーズライン(NCLH)は全てのクルーズ船の運航を13日から4月11日まで停止すると発表したが、大きく反発。大手金融ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガンチェース銀(JPM)は大きく上昇した。

ムニューシン財務長官は新型ウィルスを巡る被害が大きな産業に流動性を供給していくと公約。支援策の成立が間近だと市場の鎮静化に努めたほか、NY市の封鎖や株式市場の閉鎖といった噂を「ばかげている」と一蹴した。また、著名投資家のアイカーン氏はこの水準で株の購入をしているとし、いくつかの株価は「タダ同然」だと指摘すると同時に、新型ウィルスで商業不動産セクターを売り持ちにしていると明らかにした。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:反発、世界各国の財政支援策に期待