NY外為市場ではリスク回避の動きが優勢となった。ドル・円は104円50銭で戻りの鈍い展開。ユーロ・円は119円02銭から117円99銭まで下落した。

世界中で新型肺炎の感染が拡大、経済に害を与えるとの懸念が一段と強まったほか、欧州で相次いで財政策が次々と発表される中、米国政府から特に財政策の具体策が発表されず、加えて、米国内での新型コロナウィルス検査の遅れなども指摘されており、失望感につながっている。ムニューシン米財務長官が「市場に介入する計画はない」としたことも嫌気された。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は「2008年来の危機再来」と警告。各国の協調した対応が必至と訴えた。英国は英中銀が緊急利下げに踏み切ると同時に、大規模な財政策を発表。イタリアやカナダも財政策を発表した。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会を開催する。

ダウ平均株価は1000ドル超下落し、昨日の上げを消した。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:リスク回避加速、ダウ1000ドル超安、米国の財政策に出遅れ感