4日の日経平均は続落。244.58円安の23135.23円(出来高概算10億8000万株)で取引を終えた。トランプ大統領が貿易摩擦を巡る米中協議の合意に期限はなく、2020年度の大統領選後まで延期できるとの考えを示唆するなど、米中貿易摩擦の長期化懸念が再燃する格好となり、3日のNYダウは連日で200ドルを超える下落となった。この流れに加え、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>がユニクロ既存店の苦戦を背景に大幅に下落しており、これが日経平均の重石となった。もっとも売り一巡後はこう着となっており、寄り付き後に23044.78円まで下げ幅を広げた後は、23100円を挟んでの推移が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、電力ガス、不動産、建設、卸売、情報通信がしっかり。半面、証券、非鉄金属、鉱業、医薬品が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテが1社で日経平均を約126円下押したほか、ファナック<6954>、資生堂<4911>、アステラス製薬<4503>、東エレク<8035>、TDK<6762>が冴えない。一方でソフトバンクG<9984>、トヨタ<7203>、NTTデータ<9613>が小じっかりだった。

日経平均はギャップスタートとなったが、寄り付き直後の23203.77円が高値、9時20分に付けた23044.78円が安値となるなど、ギャップスタート後はほぼ横ばいでの推移であり、底堅さが意識されていたとはいえ、模様眺めムードの強い相場展開であった。ファーストリテのインパクトが大きく、終日軟調だったこともあり、日経平均の売り一巡後のリバウンドが意識しづらかったところであろう。

一方で、マザーズ指数は小幅な下げにとどまっていたほか、JASDAQ平均は9営業日続伸となっており、個人主体の中小型株への物色が活発である。また、テーマ株として物色されている銘柄なども連日で強い動きをみせてくる銘柄が目立っており、需給的にも回転が効いていると考えられる。米中交渉を巡る不透明感から日経平均の値動きは不安定になりやすいだろうが、中小型株については政策期待の関連銘柄等へ引き続き資金が向かいやすいとみられる。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は続落も中小型株への物色は活発【クロージング】