みなさんこんにちは!フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。今回のコラムでは、金価格の上昇についてと、現物の金の買取価格の変化についてお伝えしていきます。

■金価格は上昇トレンドに
金価格は5月末から相変わらず上昇を続けています。東京商品取引所(TOCOM)の先物市場において、金価格(2020年6限月)は5月31日につけた4,518円(1グラムあたり)を起点に上昇を続け、足元の9月3日に5,198円で引けています。

■今、金を高く買い取ってもらえる
この価格上昇によって、質屋での金の買取価格も上がっています。例えば、ブランド品などの買い取りを行うコメ兵は、8月8日時点で買取店「KOMEHYO」での金の買取相場が過去最高となったと発表しました。報道によると、4-6月の買取実績は前年比24.3%増加したとのこと。さらに直近の8月1日から7日では、前年比60.5%増となったそうです。この金価格上昇を機に、家庭にしまい込んでいる金製品や、使えなくなったけれど持ったままだった金のアクセサリーなどを売ろうと思った方が増えたのでしょう。

■金を買いに来る顧客も増加
なお、通常は金価格の高騰によって金を「売りに来る」顧客が増えるとのこと。ですが今回は「金を買いに来る」顧客も増えていると大手地金業者の方が語っています。これは顧客が今後の金価格の上昇を見込んでいることを示しています。また客層も高齢者から30-40代の若い世代にまで広がっているのだそうです。

■先物取引には「現物の商品」が存在する
金先物相場の市況を見ていると、専門のトレーダーさんだけが得るための情報のように思ってしまいそうですが、私たちの身近にある質屋等の金買取価格にも影響があります。さらには、もしみなさんのお宅に使っていないけれど売るタイミングがわからなかった金製品が眠っていれば、それを売るかどうかを検討するきっかけになるかもしれません。商品先物の取引においては、株などと異なって現物が存在するので、生活の中で触れる商品の価格を考える機会にもなって興味深いですね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ




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情報提供元: FISCO
記事名:「 金製品、驚くような高値で買ってもらえるかも~もっと知りたい商品先物取引