7日午前の東京市場でドル・円は弱含み。日本株の下げ幅拡大を受けリスク回避的な円買いが強まり、ドルは正午にかけて106円付近に値を下げた。

中国人民銀は本日の人民元の基準値を前日よりもドル高・元安水準に設定しやや円買いに振れる場面もあったが、節目の7元よりも元高となりその後円買いは減速。ただ、欧米株式先物の軟調地合いで日本株の下げ幅拡大を嫌気した円買いは根強い。

また、NZ準備銀の大幅利下げでNZドル・円が大きく下げ、クロス円がドル・円を下押し。ランチタイムの日経平均先物は大幅安となり、日本株安継続の警戒感から引き続き円買いに振れやすい。欧米株安を見込んだドル売り・円買いも観測される。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円00銭から106円47銭、ユーロ・円は118円80銭から119円29銭、ユーロ・ドルは1.1196ドルから1.1220ドルで推移した。

【要人発言】

・NZ準備銀

「利下げは雇用とインフレ政策を支援するため必要」

「成長に対する逆風が強まっている」

「世界経済は引き続き減速」

・日銀金融政策決定会合・主な意見(7月29-30日開催分)

「物価モメンタムが損なわれる状況が懸念されれば、ちゅうちょなく必要な政策を実施」

「物価下振れリスクに予防的に対応することが重要」

「日本は予防的金融緩和の検討が必要」



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は弱含み、日本株安で円買い先行