2日午前の東京市場でドル・円は大幅安。米トランプ政権による対中制裁発動への懸念で円買い優勢となり、一時106円台に急落した。

ドル・円は朝方の取引で107円半ばに浮揚したが、トランプ大統領が米国産農産物の輸入に消極的な中国を批判。9
月の制裁関税発動への可能性で貿易戦争再燃の懸念から円買いが強まり、ドルは一時106円80銭台に急落した。

日経平均株価は前日比500円安で前引けたほか、ランチタイムの日経平均先物は大幅安が続き、日本株安の一段安への警戒感から円買いは変わりがなさそうだ。中国株や欧米株式先物の軟調地合いも、引き続き円買いを支援しそうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円85銭から107円57銭、ユーロ・円は118円46銭から119円12銭、ユーロ・ドルは1.1070ドルから1.1096ドルで推移した。

【要人発言】

・麻生財務相
「為替の安定は極めて重要な要素であり、相場に注目している」

・日銀金融政策決定会合議事要旨(6月19-20日分)
「海外経済をめぐる下振れリスクは依然として大きい」
「物価見通し基調の変調なら政策対応との姿勢を維持することがデフレ脱却のカギ」

【経済指標】
・日・7月マネタリーベース:前年比+3.7%(6月: +4.0%)
・豪・6月小売売上高:前月比+0.4%(予想:+0.3%、5月:+0.1%)
・豪・4-6月期生産者物価指数:前年比+2.0%(1-3月期: +1.9%)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は大幅安、米国の対中制裁懸念で円買い優勢