23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円29銭へ上昇後、108円03銭まで下落し、108円23銭で引けた。予想を下回った米7月リッチモンド地区連銀製造業指数や住宅関連指標でドル買いは一時後退したが、米国の交渉団が来週中国を訪問することから、米中貿易協議の進展が期待されることでドル買いが再燃。

ユーロ・ドルは、1.1175ドルから1.1148ドルまで下落し、1.1150ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の定例理事会で利下げの思惑が浮上し、ユーロ売りが加速。ユーロ・円は、120円85銭から120円50銭まで下落。利下げ観測に伴うユーロ売りが優勢となったが、米中貿易交渉の再開でリスク選好のユーロ買い・円売りも観測された。ポンド・ドルは、1.2461ドルから1.2431ドルまで下落。英国の欧州連合(EU)離脱強硬派のジョンソン氏が次期首相に選出されたため合意ない離脱懸念でポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、0.9830フランから0.9859フランまで上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル・円は108円台前半で推移、米中貿易協議の進展を期待したドル買いも