米国株式相場は上昇。ダウ平均は43.47ドル高の25169.88、ナスダックは20.41ポイント高の7567.72で取引を終了した。米長期金利の低下が一服し、金融株などに買い戻しが先行。しかし、中国政府が貿易摩擦の高まりを背景に米国産大豆の購入を保留したことから、投資家心理が悪化した。米長期金利が引けにかけて再び低下したほか、原油相場の下落が嫌気され上値の重い展開となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や消費者・サービスが上昇する一方でエネルギーや電気通信サービスが下落した。

ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(DG)とダラー・ツリー(DLTR)は、決算内容が好感され上昇。メディア大手のバイアコム(VIAB)とCBS(CBS)は、6月中旬に再統合を巡る協議を再開すると報じられともに堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、バンク・オブ・アメリカが米中貿易摩擦を巡るリスクは株価に織り込まれていると指摘し買われた。一方で、通信大手のベライゾン(VZ)は、UBSによる投資判断引き下げを受け下落した。

通信大手のTモバイル(TMUS)とスプリント(S)は、両社の合併計画に関して司法省の承認を得るため、周波数帯の一部放出を検討している。メディア・通信のコムキャスト(CMCSA)やケーブルテレビのチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)が取得に関心を示している模様。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ43ドル高、買い戻し先行も米国債利回りの低下や原油安が相場の重しに