21日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。日本株は軟調の一方、中国株は上昇し米中摩擦を警戒した円買いはいったん収束したようだ。

ドル・円はNY市場の終値ベースで2日連続の110円台と、底堅さみせている。本日は、日本時間早朝に行われたパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演で悲観的な見解が示されず、米中対立を警戒した円買いは後退した。

ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで、引き続き日本株安継続を嫌気した円買いに振れやすい。ただ、中国株や米株式先物はプラス圏を維持しており、円買いを弱めているようだ。目先も株高観測が続けば、ドルの底堅さが意識されよう。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円02銭から110円21銭、ユーロ・円は122円85銭から123円04銭、ユーロ・ドルは1.1165ドルから1.1172ドルで推移した。

【要人発言】
・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長
「インフレの枠組みは、根本的変化の基準は厳しくなる」
「貿易と関税が金融政策の道筋に及ぼす影響を判断するのは尚早」
「最近の生産性と労働参加率、健全な供給サイドの兆候」

・豪準備銀・議事要旨
「労働市場のさらなる改善がみられなければ利下げが適切」



<MK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は小じっかり、中国株高で円買い縮小