7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円67銭から110円17銭まで下落し、110円25銭で引けた。ライトハイザーUSTR代表やムニューシン米財務長官が2000億ドル規模の中国製品輸入に対する関税を従来の10%から25%に引き上げる方針を確認したため、米中貿易摩擦の深刻化、長期化を懸念したリスク回避の円買いや米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1167ドルまで下落後、1.1194ドルまで反発し、1.1192ドルで引けた。ドイツの3月製造業が予想を下回ったほか、欧州委員会は経済見通しで2019年のドイツの経済成長率予測を引き下げたため、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、123円83銭から123円11銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.3040ドルまで下落後、1.3077ドルまで戻した。ドル・スイスは、1.0226フランまで上昇後、1.0185フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米中貿易摩擦の長期化懸念でドル売り