■中国が2030年には燃料電池車100万台生産すると計画 中国は世界の自動車生産の3割を占める自動車大国です。その中国は先ごろ、白金を触媒として使う燃料電池車の生産数を、2030年には年間100万台に増やすとの計画を発表しました。燃料電池車は、まるで「発電所を積んだ車」です。「発電所」では、水素と酸素をあわせて電気と水を発生させます。この化学反応を促す物質、つまり「触媒」として使われているのが白金なのです。燃料電池車が増えれば、その分白金の需要も増加しますよね。ちなみに、その分水素を供給する場所も必要になってきるので、中国の「New Energy Vehicle」計画では、全土で水素ステーションを構築すると伝えられています。なお、燃料電池は中国の新しいエネルギー自動車の重要な分野とされており、すでに長距離走行が公共機関で実施されているそうです。国家的に期待している分野だからこそ大胆な計画が立てられるのですね。