3日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。中国経済の回復期待を背景に円全面安の展開となり、ドルは111円半ばに浮揚した。

ドル・円は、朝方から材料難のなか111円30銭付近でほぼ横ばいとなっていたが、豪経済指標が予想外に強く、円売り先行。また、本日再開の米中通商協議で最終合意に楽観的な見方が広がり、円は一段安の展開に。

さらに、中国の財新サービス部門PMIが予想を上振れ、中国経済回復への観測から円全面安となった。ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、目先の日本株高継続を見込んだ円売りの基調に変わりはない。

ただ、円以外の主要通貨がドルに対して買いが入りやすい影響で、ドル・円の伸びは小幅にとどまっているようだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円21銭から111円53銭、ユーロ・円は124円61銭から125円19銭、ユーロ・ドルは1.1202ドルから1.1226ドルで推移した。

【要人発言】
・関係筋
「米中は通商協議で最終合意に近づいている」

【経済指標】
・豪・2月貿易収支;+48.01億豪ドル(予想:+37.00億豪ドル、1月:+43.51億豪ドル←+45.49億豪ドル)
・豪・2月小売売上高:前月比+0.8%(予想:+0.3%、1月:+0.1%)
・中・3月財新サービス業PMI;54.4(予想:52.3、2月:51.1)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は小じっかり、中国経済の回復期待で円売り主導