6日のドル・円相場は、東京市場では111円91銭から111円73銭まで下落。欧米市場でドルは111円92銭まで買われた後に111円62銭まで反落し、111円77銭で取引を終えた。

本日7日のドル・円は、主に111円台後半で推移か。米国株安や米長期金利の低下を意識して、リスク選好的なドル買いは引き続き抑制される見込み。

経済協力開発機構(OECD)は6日公表した報告書で「世界的な景気拡大は勢いを失い続けている」と指摘し、20カ国・地域(G20)の大半で経済見通しを下方修正した。ユーロ圏の経済見通しは悪化しており、OECDは今年の成長率見通しを前回の1.8%から1%に下方修正した。英国の成長率見通しは1.4%から0.8%、ドイツは1.6%から0.7%に下方修正された。

本日7日に開かれる欧州中央銀行(ECB)の理事会で、2019年におけるユーロ圏の成長とインフレに関する見通しが引き下げられるとの見方が広がっていたが、OECDがユーロ圏の成長見通しを引き下げたことから、ECBによる成長見通しの引き下げは織り込み済みとなった。ドラギECB総裁の記者会見ではハト派寄りの見解が示される可能性が高いが、追加緩和の必要性について明言しなかった場合、ユーロ買いが強まる可能性がある。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国株安や米長期金利の低下を意識してドル買い抑制も