7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円61銭まで下落後、109円88銭まで反発し、109円81銭で引けた。世界経済の成長減速や米中貿易協議への不透明感を嫌ってリスク回避の円買いが観測された。米国の週次新規失業保険申請件数が予想を上回ったこともドル売り材料となった。しかし、対欧州通貨でドル買いが活発となったことから、ドル・円の下値は限定的となった。

ユーロ・ドルは1.1330ドルまで下落後、1.1360ドルまで反発したが、1.1338ドルで引けた。欧州連合(EU)委員会が域内経済成長見通しを大幅に引き下げたことを受けたユーロ売りが継続。ユーロ・円は、124円35銭から124円74銭まで戻した。ポンド・ドルは、1.2903ドルから1.2996ドルまで上昇。英中央銀行MPCの会合で市場の予想通り金融政策を据え置き、成長見通しを引き下げたが、カーニー総裁が利上げの可能性を排除しなかったため、ポンドのショートカバーが加速した。ドル・スイスは、1.0000フランへ下落後、1.0025フランまで上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル・円上げ渋り、米中協議進展への期待後退