18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:センチメント悪化、21000円処での底堅さを見極め
■前場の注目材料:パーク24、今期は本社移転やブランド変更費用発生で減益見込む
■日立、ABB送配電買収、7000億円、IT活用で相乗効果

■センチメント悪化、21000円処での底堅さを見極め

18日の日本株市場は不安定な相場展開になろう。17日の米国市場では、NYダウが500ドル超の下落となった。世界経済減速への警戒感から売りが先行し、大引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円安の21085円となり、一時20910円と21000円を割り込む局面もみられており、これにサヤ寄せする格好からのギャップ・ダウンで始まろう。

先週末のNYダウが500ドル近く下げた影響は限られていたが、連日での大幅下落、特に引けにかけて下げ幅を拡大させており、よりセンチメントを悪化させることになりそうだ。FOMCの結果を受けた米国市場の反応を見極めたいとする様子見ムードも強く、下落局面においても押し目買いの流れは限られそうである。

もっとも、昨日の日経平均はインデックスに絡んだ商いから上昇しているが、東証1部の値下がり数は7割近くとなり、マザーズ指数は3%を超える下落となるなど、中小型株の弱さが目立っていた。先安観の強い相場展開の中で昨日の日経平均の上昇に対して楽観的に見る向きもなく、売り一巡後は比較的落ち着いた形で、21000円処での底堅さを見極める状況になりそうだ。

また、月末に向けた税金対策等の換金売りの流れもあるとみられるが、クリスマス休暇から国内外の機関投資家の売買が細る中では個人主体の売買が期待されることもあり、まずはマザーズ指数の下げ止まりを見極めたいところである。また、19日のソフトバンク上場、その後の資金還流の動きを見極めるところである。もっとも、資金還流への期待がやや高まっているなかでは、過度な期待は禁物である。しばらくは、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になろう。


■パーク24、今期は本社移転やブランド変更費用発生で減益見込む

パーク24<4666>は17日、2018年10月期決算を発表。売上高、利益ともに計画に沿った着地となった。19年10月期については、売上高が前期比7.2%増の3200億円、営業利益は同0.3%増の226億円を見込んでいる。本社移転やブランド変更費用増を見込んでおり、営業利益はコンセンサス(260億円程度)を下回っている。また、費用増により当期純利益は減益を見込んでいる。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(21506.88、+132.05)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・好調な企業業績

・日立<6501>ABB送配電買収、7000億円、IT活用で相乗効果
・鴻池運輸<9025>自動運転実証、成田空港制限区域、地上業務を省力化
・住友ゴム<5110>米で開発体制拡充、テストコース高機能化、新車用タイヤ対応
・トヨタ<7203>1076万台計画 19年世界販売 3年連続最高更新へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・09:30 豪準備銀行が12月理事会議事要旨公表




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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~センチメント悪化、21000円処での底堅さを見極め