19日のドル・円相場は、東京市場では112円14銭から112円54銭まで上昇。欧米市場でドルは112円34銭まで売られた後に112円65銭まで買われており、112円54銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は、112円台で推移か。米国とサウジアラビアの関係悪化に対する警戒感はやや低下していること、英国の欧州連合(EU)離脱条件に関する交渉の大部分は決着したとの見方が出ていることから、目先的にリスク回避的なドル売り・円買いは抑制される可能性がある。

報道によると、英国のメイ首相は、EU離脱交渉における大きな問題点となっているアイルランド国境問題を解決するため、これまで主張してきた重要な要求の1つを取り下げるもようだ。関係者によると、英国はアイルランド島に物理的な壁を設けないための条項を無期限とし、英国全体がEUの関税規則に従う。

メイ英首相は22日に離脱交渉の進捗状況について議会で説明するが、与党内から強い批判が出ることが予想されている。メイ首相は離脱交渉の大半はすでに決着していることを強調する構えだが、与党内における意見対立をうまく調整できない場合、首相の進退問題に発展するとの見方がある。市場関係者の間からは「離脱後に設定されている21カ月の移行期間を延長することについての協議も必要になる」との声も聞かれており、英国のEU離脱を巡って解決すべき問題点は少なくないことから、離脱交渉を含めた事態の進展については、予断を許さない状況が続くとみられる。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:目先的にリスク回避的なドル売り・円買いは抑制も