3日のドル・円相場は、東京市場では113円52銭から113円89銭まで上昇。欧米市場でドルは114円54銭まで一段高となり、114円53銭で取引を終えた。

本日4日のドル・円は、114円台で推移か。米雇用関連指標の改善などを意識したドル買いは継続する可能性がある。日経平均株価の反発が予想されることもドル買い・円売りを促すとみられる。

3日発表された9月米ADP雇用統計は、前月比+23.0万人となり、市場予想の同比+18.4万人程度を上回った。8月実績は前月比+16.8万人だった。9月ADP雇用統計で20万人超の雇用増が観測されたことから、米労働省が5日に発表する9月非農業部門雇用者数は20万人程度の増加となる可能性がある。(現時点の市場予想は18.5万人程度の増加)

ただし、市場が注目する9月の平均時給上昇率は、8月実績の前年比+2.9%をやや下回る+2.8%にとどまると予想されている。賃金水準が相対的に高い業種(鉱業、建設、情報、金融など)における雇用増が期待されているものの、他の業種の雇用者数も総じて増加することから、平均時給の上昇ペースがすみやかに加速する可能性は低いと予想される。米国株式市場は雇用拡大を評価して強い動きを見せる可能性があるが、平均時給の伸び率がやや鈍化した場合、外為市場ではドル売りが優勢になるとの見方が少なくないようだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米雇用関連指標の改善を意識したドル買い継続も