■NY株式:NYダウは192ドル高、NAFTA再交渉が合意

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は192.90ドル高の26651.21、ナスダックは9.05ポイント安の8037.30で取引を終了した。米国・カナダの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が合意に至り、先行き不透明感が払拭され、買いが先行。9月のマークイット製造業PMIが予想を上振れたほか、ISM製造業景況指数も概ね堅調な内容となり、堅調推移。一方で、ハイテク株の割合の多いナスダック総合指数は引けにかけて上げ幅を縮小し下落に転じた。セクター別では、エネルギーや資本財が上昇する一方で消費者サービスや不動産が下落した。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、イーロン・マスクCEOが米証券取引委員会(SEC)と和解したことが報じられ大幅上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、CEOの交代を発表し上昇。NAFTA再交渉の妥結で、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)が買い戻された。一方で、ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。SNSのフェイスブック(FB)は、約5000万のアカウント情報漏洩を受けて、欧州連合(EU)が約16.3億ドルの罰金を科すことがことが報じられ、軟調推移となった。

国際通貨基金(IMF)は、9日に発表予定の世界経済の成長見通しを貿易摩擦問題による不透明性などを理由に下方修正する予定。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル強含み、北米3カ国の貿易協定維持を好感したドル買い

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円89銭から114円06銭まで上昇し、113円98銭で引けた。米国、カナダ、メキシコが3カ国間貿易協定(USMCA)で合意したことがポジティブサプライズとなり、米国経済の成長をさらに押し上げるとの期待にドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1624ドルまで上昇後、1.1564ドルまで反落し、1.1578ドルで引けた。離脱を巡り、英国と欧州連合(EU)が合意するとの期待にユーロ買いが強まったのち、欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いが再燃した。ユーロ・円は、132円44銭から131円74銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3012ドルから1.3116ドルまで急伸した。英国が離脱でEUとの合意を目指し、アイルランド国境問題で妥協する計画だとの報道を受けて、期待感からポンドの買戻しに拍車がかかった。ドル・スイスは、0.9823フランから0.9856フランまで上昇した。


■NY原油:大幅続伸で75.30ドル、需給ひっ迫を警戒した買いが入る

NY原油先物11月限は大幅続伸(NYMEX原油11月限終値:75.30 ↑2.05)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+2.05ドルの75.30ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時75.77ドルまで買われた。イラン、ベネズエラの原油供給は減少するとの見方や米国内における採掘リグの稼動数が減少していることが材料視された。トランプ米大統領はサウジアラビアのサルマン国王と電話会談を行い、原油供給の維持などについて協議したが、原油価格の上昇を抑えることはできなかった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  29.65ドル   +0.19ドル(+0.64%)
モルガン・スタンレー(MS) 46.63ドル   +0.06ドル(+0.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)225.33ドル  +1.09ドル(+0.49%)
インテル(INTC)        46.45ドル   -0.84ドル(-1.78%)
アップル(AAPL)        227.26ドル  +1.52ドル(+0.67%)
アルファベット(GOOG)    1195.31ドル +1.84ドル(+0.15%)
フェイスブック(FB)     162.44ドル  -2.02ドル(-1.23%)
キャタピラー(CAT)      152.28ドル  -0.21ドル(-0.14%)
アルコア(AA)         40.86ドル   +0.46ドル(+1.14%)
ウォルマート(WMT)      94.40ドル   +0.49ドル(+0.52%)
スプリント(S)         6.55ドル   +0.01ドル(+0.15%)








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情報提供元: FISCO
記事名:「 1日の米国市場ダイジェスト:NYダウは192ドル高、NAFTA再交渉が合意