8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均はもち合い継続、マザーズのボトム形成を見極め
■決算チェック:ニコン、1Q営業益53%増、コンセンサスを上回る
■前場の注目材料:サムコ、「MI」導入、材料開発期間短縮、薄膜技術など磨く、米でVBと協力


■日経平均はもち合い継続、マザーズのボトム形成を見極め

8日の日本株市場は、買い先行後はこう着感の強い相場展開が続きそうである。7日の米国市場では、米中貿易摩擦への懸念が後退したほか、原油相場の上昇や長期金利の上昇が好感され、終日堅調推移となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の22675円だった。円相場は1ドル111円30銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行の展開となろう。S&P500種指数では各種金融や半導体製造装置の上昇が目立っており、東エレク<8035>等への波及効果が意識されるところ。また、決算関連ではニコン<7731>、ダイキン<6367>、NTT<9432>辺りが注目されよう。一方で、前日に決算評価で終日強含みだったソフトバンクG<9984>は、1万円乗せで一先ず一服といったところか。

昨日はソフトバンクGに関心が集まる格好となり、短期筋の値幅取り狙いの資金も誘った格好のようである。マザーズ指数は1000Pt割れ目前で踏ん張りをみせており、ダブルボトム形成が意識されるものの、東証2部指数、JASDAQ平均はマイナス圏での推移であり、個人主体の需給状況は思わしくない。まずは、マザーズ指数のボトム形成を見極めたいところである。

また、決算がピークを迎えるなかで、決算内容が失望された銘柄に対しては容赦ない売りが浴びせられているが、決算評価から個別に物色されている動きもみられている。決算がピークを迎えるなかで物色対象が絞り込みづらいところではあるが、決算を見極めての冷静な対応が必要であろう。


■ニコン、1Q営業益53%増、コンセンサスを上回る

ニコン<7731>は7日、18年4-6月(1Q)決算を発表。営業利益は前年同期比53%増の190億円だった。コンセンサス(120億円程度)を上回っている。液晶パネルの製造に必要な大型のフラットパネルディスプレー(FPD)用露光装置が伸びた。なお、通期計画に対する進捗率は25.7%であり、順調なスタート。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22662.74、+155.42)
・NYダウは上昇(25628.91、+126.73)
・ナスダック総合指数は上昇(7883.66、+23.99)
・シカゴ日経225先物は上昇(22675、大阪比+45)
・SOX指数は上昇(1400.00、+10.78)
・VIX指数は下落(10.93、-0.34)
・米原油先物は上昇(69.17、+0.16)
・1ドル111円30-40銭

・サムコ<6387>、「MI」導入、材料開発期間短縮、薄膜技術など磨く、米でVBと協力
・NEC<6701>、東京五輪に「顔認証」、システム採用


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~日経平均はもち合い継続、マザーズのボトム形成を見極め