3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円62銭から111円10銭まで下落し111円25銭で引けた。ロス商務長官が中国が貿易方針を変えない限り、圧力を強めていく方針を示したことを受け、中国も報復を続けていく姿勢を示し、米中貿易摩擦の深刻化を懸念したリスク回避の円買いが強まった。また、予想を下回った米7月雇用統計や7月ISM非製造業総合景況指数に失望したドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1610ドルから1.1560ドルまで下落して1.1580ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いが継続。

ユーロ・円は、129円42銭から128円68銭まで下落した。米中貿易摩擦への警戒感にリスク回避の円買いが強まったのち、株高で下げ止まった。

ポンド・ドルは、1.3038ドルから1.2993ドルまで下落した。英国中央銀行のカーニー総裁がノーディール離脱を警告したため、ポンド売りが優勢となった。

ドル・スイスは、0.9954フランから0.9921フランまで下落した。

 [経済指標]・米・7月非農業部門雇用者数:前月比+15.7万人(予想:+19.3万人、6月:+24.8万人←+21.3万人)・米・7月平均時給:前年比+2.7%(予想:+2.7%、6月:+2.7%)・米・7月失業率:3.9%(予想:3.9%、6月:4.0%)・米・6月貿易収支:-463億ドル(予想:-465億ドル、5月:-432億ドル←-431億ドル)・米・7月サービス業PMI改定値:56.0(予想:56.2、速報値:56.2)・米・7月総合PMI改定値:55.7(速報値:55.9)・米・7月ISM非製造業総合景況指数:55.7(予想:58.6、6月:59.1)

 

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情報提供元: FISCO
記事名:「 8月3日のNY為替概況