2日午前の東京市場で、ドル・円は下げ渋り。国内勢の押し目買いが観測されたものの、米中貿易摩擦への警戒で円買いは弱まっていないようだ。

ドル・円は、日経平均株価が下げ幅を徐々に拡大したことを受け円買いに振れ、111円50銭付近まで値を下げた。米10年債利回りが節目の3%を割り込んだことも、ドルの下落要因とみられる。

ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで推移しており、目先の日本株安継続を意識した円買いは続きそうだ。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)による年4回利上げへの期待からドル売りは後退しているもよう。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円54銭から111円75銭、ユーロ・円は130円11銭から130円30銭、ユーロ・ドルは1.1658ドルから1.1666ドルで推移した。

【要人発言】

・雨宮日銀副総裁

「現在の金融緩和を粘り強く続け、需給ギャップのプラス状態をできるだけ長く続けることが適当」

「物価2%上昇の実現見通しが後ずれしたからといって、金融緩和の手を緩めることはない」

「金利が急速に上昇する場合、迅速かつ適切に国債買入れを実施する」

「需給ギャップのプラス状態を長く続けることができれば、物価抑制要因の多くは次第に解消」



【経済指標】

・日・7月マネタリーベース:前年比+7.0%(6月: +7.4%)

・豪・6月貿易収支:+18.73億豪ドル(予想:+9.00億豪ドル、5月:+7.25億豪ドル←+8.27億豪ドル)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は下げ渋りも、米中摩擦を警戒