日経平均は続伸。22539.54円(出来高概算15億4000万株)で取引を終えた。米国株高の流れを受けて買い先行で始まると、寄り付き直後には一時22600円を回復する場面もみられた。しかし、その後は直近の上昇に対する利益確定の流れも出やすく、結局は22500円を挟んでのこう着感の強い相場展開となった。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは情報通信、その他製品、ゴム製品、小売、非鉄金属が上昇。半面、鉱業、石油石炭、証券、空運、水産農林が下落。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファナック<6954>がけん引する展開となった。

日経平均は25日線での攻防となった。足元のリバウンドから利食いも出やすく、強弱感の対立しやすい水準であろう。また、週末には先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、方向感は出難く、落ち着き処といったところであろう。何よりも来週には、6月12日で調整中の米朝首脳会談の開催に現実味が増してくる流れを受けて、リスクオンに向かう一方で、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいところであろう。

とはいえ、リスクオンに向かっており、足元で売り込まれていたセクターなどを買い戻す動きが散見されている。貿易戦争への警戒から積極的に買い上がる動きには向かいづらい面はあるが、景気敏感セクターが見直されやすいところである。一方で、インデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、中小型株は利食いが先行しやすい。また、中小型株はメルカリの上場を控えていることも、換金売り思惑で利食いが出やすいだろう。
(村瀬智一)




<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 リスクオンだがインデックス売買が中心【クロージング】