1日午前の東京市場で、ドル・円は伸び悩み。下値の堅さが確認され買戻しが強まり、109円を回復したが、欧州政治への警戒がドルの上値を押さえた。

ドル・円は108円後半で寄り付いた後、下値の堅さが確認されたことで国内勢によるドルの買戻しが強まり、ストップロスを巻き込み一時109円19銭まで強含んだ。ただ、その後は109円付近に失速する場面もあった。

ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しており、日本株高継続を意識したドル買い・円売りの流れ。また、米10
年債利回りの持ち直しもドル買いを支援。一方で、スペインの首相に対する不信任決議への警戒で、ドルの上昇は想定しにくい。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円72銭から109円19銭、ユーロ・円は127円13銭から127円68銭、ユーロ・ドルは1.1686ドルから1.1706ドルで推移した。

【要人発言】

・黒田日銀総裁

「保護主義的な措置を取る国は自国経済へも輸入に障害が出る」

「イタリア政局による金利の上昇、大きな影響は出ないだろう」

・トランプ米大統領
「米国は公正なNAFTAに合意するか、まったく合意なし」
・シュルツ独財務相
「米国の関税発動は間違っており違法だ」

【経済指標】
・日・1-3月期法人企業統計調査・設備投資:前年比+3.4%(予想:+3.1%、10-12月期:+4.3%)
・中・5月財新製造業PMI:51.1(予想:51.2、4月:51.1)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は109円台を回復も欧州政治への警戒は継続