3日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は5.17ドル高の23930.15、ナスダックは12.75ポイント安の7088.15で取引を終了した。主要企業決算や昨日のFOMC発表を受けた利上げ観測の拡大が嫌気され、売りが先行。複数の米政権高官が貿易摩擦問題について中国との交渉に入る中、米国防総省が軍関係者向けの中国製通信機器の販売を禁止し、先行き不透明感から軟調推移となったものの、引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、商業・専門サービスや家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや保険が下落した。

ヘルスケアサービスのカーディナル・ヘルス(CAH)は、通期の利益見通しを引き下げ、20%超の急落。フィットネス関連機器のフィットビット(FIT)も弱気な業績見通しが嫌気され大幅下落。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、予想を上回る決算を発表したものの、電話会議でイーロン・マスクCEOが複数のアナリストの質問を拒否した事が嫌気され軟調推移。一方で、食品会社のクラフト・ハインツ(KHC)は、決算内容が予想を上振れ上昇した。

明日の雇用統計では、非農業雇用者数が19.2万人増、失業率は4.0%増が予想されている。予想を上回る内容となれば、年内の追加利上げ見通しに影響を与えそうだ。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは5ドル高、貿易摩擦を巡る米中交渉を注視