2日のドル・円相場は、東京市場では109円92銭から109円65銭まで下落。欧米市場でドルは一時110円04銭まで買われた後に109円60銭まで反落したが、109円84銭で取引を終えた。


本日3日のドル・円は、主に109円台後半で推移か。米利上げペース加速の思惑は後退したが、雇用関連指標は堅調さを保っており、リスク回避的なドル売り・円買いが拡大する可能性は低いとみられる。


米連邦公開市場委員会(FOMC)は2日に開いた会合でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを1.50−1.75%で維持することを決定した。公表された声明では、インフレ見通しについて「前年比ベースでのインフレ率は中期的に2%目標付近で推移すると見込まれる」との見解が表明されており、利上げペース加速への市場の思惑はやや後退した。


ただ、6月の追加利上げは確実視されており、10年債利回りは一時2.955%近辺まで低下したが、その後2.980%近辺まで戻している。2日の米国株は下落したが、6月の追加利上げが意識されたことが影響したものとみられている。


なお、CMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「CME FedWatch Tool」によると、次回6月13日のFOMC会合で金融市場は0.25ポイントの追加利上げ実施を95%の確率で織り込んでいる。年4回の利上げが行なわれる確率は若干低下したが、今後発表されるインフレ関連指標の数値次第で金利見通しや為替相場が大きく動く可能性は残されている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に109円台後半で推移か、リスク回避の円買い拡大の可能性低い