31日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。トランプ米大統領の一般教書演説によるドルの押し上げ効果は限定的となった。

ドル・円は、日経平均株価の反転を受けリスク選好的なドル買い・円売りが強まり、一時109円09銭まで切り返した。ただ、その後日経平均は再びマイナス圏となり、ドルは108円後半での推移となった。

11時すぎに開始したトランプ大統領の一般教書演説は、インフラ整備などは従来の主張と大きな違いはみられず、ドルの押し上げ効果は薄い。ただ、米株式先物から今晩の米株高を見込んだドル買いが観測された。

一方、ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏での推移が続き、目先の日本株反転を見込んだ円売りは弱まっているようだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円69銭から109円09銭、ユーロ・円は134円85銭から135円34銭、ユーロ・ドルは1.2396ドルから1.2425ドルで推移した。


【要人発言】

・黒田日銀総裁
「根付いたデフレマインドの転換に時間がかかっている」
「中長期的な予想物価上昇率は着実に上昇する」

・日銀金融政策決定会合における主な意見(1月22-23日分)
「オペの運営が先行きの政策スタンスを示すことはない」
「リスク資産買入れは、政策効果と考え得る副作用についてあらゆる角度から検討するべき」
「デフレ脱却の実現には政府・日銀一体でマクロ経済政策運営を強力に推進することが重要」

【経済指標】

・日・12月鉱工業生産速報値:前月比+2.7%(予想:+1.5%、11月:+0.5%)

・豪・10-12月期消費者物価指数:前年比+1.9%(予想:+2.0%、7-9月期:+1.8%)

・中・1月製造業PMI:51.3(予想:51.6、12月:51.6)

・中・1月非製造業PMI:55.3(予想:54.9、12月:55.0)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は伸び悩み、米一般教書演説にらみの展開