26日の米国株式相場は下落。ダウ平均は7.85ドル安の24746.21、ナスダックは23.71ポイント安の6936.25で取引を終了した。年末で閑散取引となる中、携帯端末のアップル(AAPL)を中心にハイテク株に売りが先行。利益確定や持ち高調整の売りも広がり、軟調推移となった。原油相場は上昇し、10月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は市場予想を上振れたものの、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、エネルギーや小売が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が下落した。

アップルは「iPhoneX」の今期需要見通しを5千万台から、3千万台に引き下げたと台湾の一部メディアが報じたことを理由に、複数のアナリストが慎重な見方を示し下落。シーラス・ロジック(CRUS)、スカイワークス・ソリューションズ(SWKS)、コルボ(QRVO)などiPhoneの部品サプライヤー各社も軒並み売られた。一方で、リビアの石油パイプライン爆発を受けて、原油相場が上昇しチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。年末商戦が好調と報じられた、百貨店のメーシーズ(M)やJCペニー(JCP)、小売のコールズ(KSS)など小売関連株の上昇が目立った。

今週は、市場関係者の多くが休暇を取得しており閑散取引となる可能性が高いが、節税目的の損失確定が一服し、割安株を選好する動きも見られるだろう。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ7ドル安、ハイテク銘柄に売りが広がる