15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:個人主体による中小型株物色が活発に
■外資系証券の注文動向:差し引き127万株の買い越し
■前場の注目材料:双日、ベトナムでFC、加盟店募集、ミニストップ拡大


■個人主体による中小型株物色が活発に

15日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。14日の米国市場ではディズニーによるM&Aや堅調な小売売上高が好感されたが、税制改革への先行き不透明感から下げに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の22560円となり、これにサヤ寄せする格好から売りが先行しよう。

昨日はソフトバンクG<9984>やKDDI<9433>の下げが日経平均の重しとなったが、東証1部の値上がり数は6割を超えていた。規模別指数では小型株指数の強さが目立っていた。本日もインデックスに絡んだ商いから指数インパクトの大きい値がさ株等が上値の重しになる一方で、個人主体による中小型株物色が活発になりそうだ。

もっとも、IPOラッシュとなるなか、資金回転も速いと考えられる。短期的な値幅取りの流れから資金の逃げ足も速まる展開は意識しておく必要がありそうだ。物色としてはバイオ関連や自動運転、AI、仮想通貨関連辺りでの物色に期待。IDOM<7599>は輸入中古車販売店「リベラーラ」でビットコインでの支払いを受け付けると報じている。1億円まで決済できると伝えており、仮想通貨関連やスマホ決済といったテーマ物色が意識されそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き127万株の買い越し

朝の外資系証券4社経由の注文状況は、売り751万株、買い878万株、差し引き127万株の買い越しとの観測。

12月 08日(金):720万株の買い越し
12月 11日(月):110万株の買い越し
12月 12日(火):460万株の買い越し
12月 13日(水):250万株の売り越し
12月 14日(木):40万株の買い越し


■前場の注目材料

・11月米小売売上高3ヵ月連続増加
・マザーズ指数は上昇、(1196.92、+9.27)
・個人主体の中小型株物色が活発
・NY金は上昇、(1257.1、+8.5)
・NY原油は上昇、(57.04、+0.44)


・双日<2768>、ベトナムでFC、加盟店募集、ミニストップ拡大
・日ユニシス<8056>、コスト査定にAI活用、製造業の購買・調達部門向けツール開発


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間10年超)(日本銀行)

<海外>
・特になし



<HT>

情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~個人主体による中小型株物色が活発に