1日の日経平均は大幅に反発。408.47円高の22420s.08円(出来高概算20億5000万株)で取引終えた。10月31日の米国市場では、NYダウ、ナスダックともに上昇。FOMC結果発表や下院の税制改革案に加えて、次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長の発表や10月雇用統計など重要イベントが続くため上値は限られたが、緩やかな上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の22210円と大きく上昇するなか、これにサヤ寄せする格好から大幅に上昇して始まった。さらにソニー<6758>、日東電<6988>が通期計画の上方修正を発表するなど、決算評価の流れからハイテク株主導で上げ幅を拡大。第4次安倍内閣発足による「アベノミクス」加速への期待感も高まるなか、前引け間際には22300円を回復すると、後場に入ってもじり高基調が続いており、22400円に乗せている。

セクターでは33業種すべてが上昇しており、石油石炭、空運、電気機器、パルプ紙、鉱業、電力ガス、非鉄金属、ガラス土石が上位に。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、京セラ<6971>、日東電<6988>、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、ファナック<6954>がけん引。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、6割を占めている。

日経平均はギャップ・アップで始まり、その後もじり高基調が続いた。ハイテク企業の好調な決算のほか、第4次安倍内閣発足を受けた政策期待も後押しした格好であろう。本日の上昇で再び過熱感が警戒されてくるが、インデックスに絡んだ売買が中心のため、一概に過熱とも言いづらい面はある。ただ、今後主力企業の決算が一巡してくると、次第に手掛かり材料に欠ける状態になる可能性はありそうだ。

ともあれ、上昇基調が強まるなか、テクニカル面では、次のターゲットは1996年6月26日高値の22750円ところが意識されてこよう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 第4次安倍内閣発足を受けた政策期待も後押し【クロージング】