ユーロ・ドルは、1.1714ドル(2015/8/24)まで反発した後に1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、欧州中央銀行(ECB)は9月の理事会で金融緩和策縮小を検討するとの思惑などで1.2092ドル(2017/08/29)まで上昇した。ユーロ・円は、英国民投票でEUからの離脱が決定し、一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後114円85銭(2017/04/17)から134円41銭(2017/09/22)まで買われた。スペイン・カタルーニャ自治州の独立問題を巡ってユーロは一時伸び悩んだが、独立は困難との見方が依然として多く、投機的なユーロ売りは一巡している。

本日のユーロ・円は132円前後で推移か。スペイン・カタルーニャ自治州は独立宣言を撤回するよう意思はないと報じられているが、同自治州の独立は困難との見方は変わらず。ただ、欧州中央銀行が金融緩和策を大幅に縮小する可能性は低いとみられており、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロの対円レートは132円台半ば近辺で上げ渋る展開になりそうだ。

【ユーロ売り要因】
・ECBは金融緩和策の早急な縮小は計画していないとの見方
・米年内追加利上げ&バランスシート縮小開始
・米税制改革協議進展への期待

【ユーロ買い要因】
・ECBは10月にQE縮小計画を発表するとの見方
・スペイン・カタルーニャ自治州の独立は困難との見方
・ユーロ圏のインフレ鈍化懸念はやや後退



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆132円前後で推移か