3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は84.07ドル高の22641.67、ナスダックは15.00ポイント高の6531.71で取引を終了した。昨日の堅調な9月ISM製造業景況指数を受けて、米景気に楽観的な見方が広がり、買いが先行。税制改革案の成立や来週から始まる7-9月期決算シーズンへの期待から堅調推移となったものの、週末の雇用統計を見極めたいとの思惑や、利益確定の動きも散見され、上値は限られた。セクター別では、自動車・自動車部品や電気通信サービスが上昇する一方で公益事業やエネルギーが下落した。

自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)はハリケーン後の買換需要が重なり、9月新車販売台数が予想を上回り、上昇。住宅建設会社のレナー(LEN)は決算内容が好感され、堅調推移。アメリカン・アウトドア・ブランズ(AOBC)やスターム・ルガー(RGR)などの銃火器メーカーは、ラスベガスでの銃乱射事件を受けた銃規制強化による需要増加を予想して買いが広がっている。一方で、アパレル小売のアーバンアウトフィッターズ(URBN)はドイツ銀行による投資判断引き下げにより、下落した。

税制改革法案によりキャピタルゲインや法人税率が来年以降下落する可能性があり、足元で含み損を抱えた銘柄を年内に売却し、含み益のある銘柄の利益確定は来年以降に持ち越す動きが広がりそうだ。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ84ドル高、自動車販売台数や経済指標を好感