7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円97銭から108円05銭まで下落し、108円48銭で引けた。米債利回りが昨年の米大統領選挙時の水準まで低下したため、ドル売りに拍車がかかった。ハリケーン「ハービー」の影響で米週次新規失業保険申請件数が急増、4-6月期単位労働コスト改定値も予想を下回り年内の追加利上げ観測が後退。また、安全資産としての米国債に資金が向かった。

ユーロ・ドルは、1.1932ドルへ下落後、1.2059ドルまで反発し、1.2020ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で政策金利、フォワードガイダンスを据え置いた。また、ECBのユーロ高牽制姿勢を受けて一時ユーロ売りが加速。しかし、ドラギ総裁が10月に緩和縮小の計画を発表することを示唆したため、ユーロ買いに拍車がかかった。ユーロ・円は、131円09銭へ急伸後、129円91銭まで反落する荒い展開となった。ポンド・ドルは、1.3116ドルへ上昇後、1.3062ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9550フランから0.9494フランへ下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ユーロ急進、ECBは10月に緩和策縮小計画を発表か