7日の日経平均は4日ぶりに反発。38.55円高の19396.52円(出来高概算15億2000万株)で取引を終えた。6日の米国市場では、トランプ米大統領と議会指導部はハリケーン「ハービー」の被害救済法案に、12月15日までの債務上限引き上げと政府運営資金の確保を抱き合わせることで合意したことが好感された。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の19460円に。東京市場もこれを引き継ぐ格好となり、日経平均は19400円を回復して始まった。

しかし、北朝鮮が9月9日の建国記念日や10月10日の朝鮮労働党創建記念日に合わせ「大陸間弾道ミサイル(ICBM)を通常角度で発射する可能性がある」と伝えられるなか、こう着感の強い相場展開に。明日に先物・オプションSQを控えていることも手控え要因になるなか、日経平均は19400円を挟んでのこう着となった。

結果的に日経平均は5日線に上値を抑えられる格好となったが、オーバーナイトのポジションを取りづらい状況であり、想定内のこう着といったところであろう。足元で調整のキツかった中小型株については、自律反発をみせるものの、マザーズ指数が下げに転じており、打診買いの域であろう。明日については先物・オプションSQによって需給は軽くなる面はあるが、北朝鮮の地政学リスクへの警戒から短期的な値幅取り狙いの売買にとどまりそうである。

足元の需給整理が一巡した感はあり、下を売り込む流れにはならないだろうが、値ごろ感があっても押し目買いを入れづらいところであろう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 値ごろ感があっても押し目買いを入れづらい【クロージング】