3日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は9.86ドル高の22026.10、ナスダックは22.30ポイント安の6340.34で取引を終了した。朝方は、ダウ平均が5営業日連続で過去最高値を更新し22000ドルを突破したことで、高値警戒感から揉み合う展開となった。7月ISM非製造業景況指数が予想を下振れたほか、原油相場が下落し、S&P500指数とナスダック総合指数に売りが広がったものの、明日の雇用統計結果を見極めたいとの思惑から下値は限られた。セクター別では、運輸や資本財が上昇する一方でエネルギーや食品・生活必需品小売が下落した。

フィットネス関連機器のフィットビット(FIT)は決算内容が好感されたほか、新製品の発売時期に言及し、大幅上昇。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は決算で赤字幅が予想より縮小し、堅調推移。食品メーカーのケロッグ(K)は売上高、一株利益ともに予想を上振れ、買われた。一方で、イスラエルの製薬テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(TEVA)は通期見通しを引き下げ大幅下落。ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)は業績を牽引する「タコベル」部門の成長鈍化が嫌気され、軟調推移となった。

雇用統計では、非農業雇用者数が18万人増、失業率は4.3%増が予想されている。市場を大幅に下回らなければ、9月の利上げ見通しが高まるだろう。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ9ドル高、高値警戒感や原油安を嫌気