■NY株式:ダウ66ドル高、原油高や住宅関連指標を好感

19日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は66.02ドル高の21640.75、ナスダックは40.74ポイント高の6385.04で取引を終了した。金融大手決算が好感され、買いが先行。6月住宅着工・建設許可件数が予想を上振れたほか、原油相場の上昇も好感され、終日堅調推移となった。S&P500指数やナスダック総合指数は最高値を更新した。セクター別では、エネルギーや素材が上昇する一方で運輸や消費者・サービスが下落した。

原油相場の上昇でエネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。投資銀行のモルガン・スタンレー(MS)は決算内容が好感され、上昇。良好な住宅関連指標を受けて、レナー(LEN)、トール・ブラザーズ(TOL)、DRホートン(DHI)など住宅建設関連銘柄に買いが広がった。メディアのバイアコム(VIAB)とディスカバリー・コミュニケーションズ(DISCA)は同業スクリップス・ネットワークス・インタラクティブ(SNI)への買収交渉が報じられ、3社とも上昇。一方で、ITサービスのIBM(IBM)は21四半期連続の減収となり、軟調推移となった。

通信大手のTモバイルUS(TMUS)はマーケット終了後に4-6月期決算を発表し、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。


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■NY為替:ECB理事会を控えて利益確定のユーロ売り

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円98銭から111円56銭まで下落し111円91銭で引けた。日本銀行や欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合の結果待ちで動意乏しい中、ユーロ・円絡みの売りにおされた。米中経済対話の開催に伴い、通貨安操作で日本も標的となる可能性を懸念した円の買戻しも見られた。

ユーロ・ドルは、1.1539ドルから1.1510ドルまで下落し、1.1515ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の定例理事会やドラギ総裁の会見を控え不透明感から利益確定のユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、129円13銭から128円58銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.3013ドルへ下落後、1.3050ドルへ上昇した。ユーロ・ポンド絡みの買いに下値が支えられた。ドル・スイスは、0.9529フランから0.9558フランへ上昇した。


■NY原油:続伸で47.12ドル、原油在庫とガソリン在庫は予想以上の減少

NY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油8月限終値:47.12 ↑0.72)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.72ドルの47.12ドルで取引を終えた。米エネルギー情報局が19日発表した先週分(7月14日時点)の原油在庫は472.7万バレル減少、ガソリン在庫は444.5万バレル減少していたことが要因。減少幅は市場予想を上回った。サウジアラビアは追加輸出削減を検討しているとの報道も引き続き材料視された。サウジアラビアが原油輸出額をさらに削減し、世界の原油需要が増加した場合、原油価格は現在よりも高い水準で安定するとの見方が広がっており、原油先物の下支え要因となっている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.06ドル +0.16ドル(+0.67%)
モルガン・スタンレー(MS) 46.62ドル +1.48ドル(+3.28%)
ゴールドマン・サックス(GS)222.87ドル -0.44ドル(-0.20%)
インテル(INTC)      34.56ドル +0.03ドル(+0.09%)
アップル(AAPL)      151.02ドル +0.94ドル(+0.63%)
アルファベット(GOOG)   970.89ドル +5.49ドル(+0.57%)
フェイスブック(FB)    164.14ドル +1.28ドル(+0.79%)
キャタピラー(CAT)     107.85ドル +0.78ドル(+0.73%)
アルコア(AA)       36.50ドル +0.07ドル(+0.19%)
ウォルマート(WMT)     75.87ドル -0.33ドル(-0.43%)
スプリント(S)       8.41ドル -0.04ドル(-0.47%)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 19日の米国市場ダイジェスト:ダウ66ドル高、原油高や住宅関連指標を好感