6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反落、ナスダック効果限定的で中小型株や低位材料株にシフト
・ドル・円は113円03銭、弱含み、日本株安と米金利の低下で
・ぱど、ジンズメイトなどがストップ高


■日経平均は反落、ナスダック効果限定的で中小型株や低位材料株にシフト

日経平均は反落。54.21円安の20027.42円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えた。NY原油相場の下落や米経済指標の弱い内容等を受けて、日経平均は小幅に反落して始まった。その後はじりじりと下げ幅を広げ、前場半ばには一時19985.48円まで下げ幅を広げる場面もみられた。ただ、引き続き2万円処での底堅さが意識されるなか、2万円を挟んでのこう着が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が若干上回っているが、値上がり値下がり数はほぼ拮抗。セクターでは建設、水産農林、不動産、鉄鋼、その他金融がしっかり。半面、石油石炭、ゴム製品、鉱業、パルプ紙が冴えない。売買代金上位では、任天堂<7974>、良品計画<7453>、三井住友<8316>、SUBARU<7270>が冴えない。一方で、ソフトバンクG<9984>、SUMCO<3436>、鹿島<1812>、NTT<9432>がしっかり。

日経平均は5日、25日線を挟んでのこう着が続いている。午後は日銀のETF買い入れへの思惑から底堅さが意識されるであろう。ただ、こう着のなかではリバランス中心であり、セクターでは建設が堅調だが、復興関連といった位置づけであろう。ナスダック上昇を受けたハイテク株も反応は鈍く、引き続き中小型株や低位材料株に資金が向かいやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は113円03銭、弱含み、日本株安と米金利の低下で

6日午前の東京外為市場で、ドル・円は弱含み。日本株の下落と米金利の失速でややリスク回避の流れとなった。

ドル・円は、国内勢による朝方の買いで113円31銭まで上昇。買い一服後は調整の売りにより売りがやや強まった。米10年債利回りが失速し、朝方の2.323%まで低下したことでドル売りが観測された。

ランチタイムの日経平均先物は20000円を割り込んでおり、目先の日本株安継続を警戒したリスク回避的なドル売り・円買いの流れに振れているようだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは112円97銭から113円31銭、ユーロ・円は128円09銭から128円60銭、ユーロ・ドルは1.1336ドルから1.1355ドルで推移した。

12時18分時点のドル・円は113円03銭、ユーロ・円は128円16銭、ポンド・円は146円24銭、豪ドル・円は85円88銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ぱど<4833>、ジンズメイト<7448>などがストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます


■経済指標・要人発言

・連邦公開市場委員会(FOMC)議事録
「メンバーはB/S縮小開始のタイミングに関して意見が相違」
「多くのメンバーは、物価の低下を特別要因と判断」
「一部メンバー、インフレの進展が鈍化した可能性を懸念」
「1、2人のメンバー、失業率の低下によるインフレリスクを指摘」
「利上げにも関わらず金融状況は緩和」
「メンバーは段階的な利上げ支持を繰り返した」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00  独・製造業受注(5月)  2.0%  -2.1%




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情報提供元: FISCO
記事名:「 後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は反落、ナスダック効果限定的で中小型株や低位材料株にシフト