27日の日経平均は3営業日続伸。71.74円高の20225.09円(出来高概算15億7000万株)で取引を終えた。26日の米国市場はまちまちだったが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の20185円、円相場はやや円安に振れているほか、原油相場が3営業日続伸とリバウンドをみせていることが材料視された。20200円を回復して始まった日経平均は、寄付き直後に一時20250.10円まで上げ幅を拡大した。

その後20200円を下回る場面もみられたが、配当再投資による需給面での思惑から、午後は20200円を上回っての推移が続いた。セクターでは鉄鋼、石油石炭、ゴム製品、鉱業、非鉄金属、パルプ紙、精密機器が堅調。一方で、サービス、陸運、空運、医薬品、その他金融が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。

需給面の下支えもあって底堅い値動きだったが、明日の寄付き時点でも配当再投資の需給要因が残っている可能性があろう。ただし、その後は需給イベント通過によって再びこう着感の強い相場展開になりやすい。原油相場の上昇など支援材料次第の面があるほか、米国では多くの経済指標の発表が予定されており、結果を受けた金利動向なども意識する必要がありそうだ。

そのため、物色の流れとしては、今しばらく中小型株に向かいやすいと考えられる。寄り高で利食いに押されていた銘柄なども、後場に入り再び切り返す動きもみられており、相当、個人の需給は良さそうである。出遅れ銘柄を探る動きも活発化しよう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 相当、個人の需給は良さそう【クロージング】