11日の日経平均は続伸。61.46円高の19961.55円(出来高概算22億9000万株)で取引を終えた。10日の米国市場は、トランプ大統領がFBI長官を解任したことで、政権運営への不透明感が強まり売りが先行。原油相場の上昇に伴い株式相場も緩やかに上昇したものの、上値の重い展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の19950円。円相場は1ドル114円30銭辺りと円安に振れて推移するなか、買い先行で始まった。また、決算発表が本格化する中、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>が決算評価から上昇しており、日経平均をけん引する格好となった。

こう着感の強い相場展開ではあるが、決算が嫌気されたトヨタ自<7203>が売り一巡後に切り返しをみせるなか、日経平均は一時19989.94円と節目の2万円にあと一歩に迫る展開となった。トヨタ自がアク抜けとの見方になるなか、2万円目前でのこう着ではあるが、下値の堅さの方が意識されやすい。日経平均は高値でのこう着によって日柄調整といった形状であり、結果的には押し目待ちに押し目なしである。とはいえ、明日は決算発表のピークとなる。発表後に急落する銘柄も目立っており、さすがに結果を見極めたいとの模様眺めムードが強まる。短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 先高期待強いが、さすがに決算ピークで動けずか【クロージング】