10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円77銭から114円37銭まで上昇した。米国の4月輸入物価指数が予想を上回ったほか、米4月財政収支の黒字幅が予想以上に拡大、さらに米財務省が実施した10年債入札結果が低調で米債利回りの上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0883ドルから1.0853ドルまで下落した。ドラギECB総裁がオランダ議会での演説で「量的緩和(QE)の出口戦略を検討する時期にまだ到達していない」との見方を繰り返したため、ECBが当面緩和策を維持するとの見方が強まりユーロ売りが再燃。ユーロ・円は、123円72銭から124円23銭まで上昇。リスク選好の円売りに拍車がかかった。

ポンド・ドルは、1.2958ドルから1.2928ドルへ下落した。

ドル・スイスは、1.0060フランから1.0095フランまで上昇した。

 [経済指標]・米・4月輸入物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.1%、3月:+0.1%←-0.2%)・米・4月財政収支:+1824.28億ドル(予想:+1790億ドル、16年4月:+1064.52億ドル)

 

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情報提供元: FISCO
記事名:「 5月10日のNY為替概況