9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円33銭まで上昇後、113円77銭まで反落し、114円02銭で引けた。米3月JOLT求人件数は予想を上回ったことや、米カンザスシティー地区連銀総裁や米ボストン連銀総裁の発言を意識してドル買いに拍車がかかった。6月利上げや年内のバランスシート縮小を織り込む動きが広がった。ただ、北朝鮮の駐英大使が6回目の核実験実施に言及したことから、ドル上昇は一服した。

ユーロ・ドルは、1.0907ドルから1.0864ドルまで下落し、1.0875ドルで引けた。マクロン仏新大統領の経済政策への懸念が根強く、欧米金利差の拡大観測は後退していないことから、ユーロ売り・ドル買いが強まった。ユーロ・円は、124円54銭へ上昇後、123円75銭へ反落した。ポンド・ドルは、1.2903ドルへ下落後、1.2954ドルへ反発。ドル・スイスは、1.0038フランから1.0091フランへ上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル・円は114円台、米金利先高観は後退せず