6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円66銭から111円14銭まで上昇し、110円82銭で引けた。米週次新規失業保険申請件数は予想以上に減少したため、ドル買いが優勢となった。その後、トランプ大統領やティラーソン米国務長官が北朝鮮やシリア対応で強気の姿勢を見せたことから、地政学的リスク増大を警戒してリスク回避的なドル売り・円買いがやや優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0669ドルから1.0638ドルまで下落し、1.0645ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の3月理事会議事要旨で、追加利下げの可能性を示すフォワードガイダンスを削除するのは時期尚早との見解を示したことや、ドラギECB総裁が「物価基調は引き続き弱い」との見解を示したことから、ECBの早期利上げ観測は後退した。ユーロ・円は、118円33銭から117円85銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2452ドルから1.2506ドルまで上昇した。ドル・スイスは、1.0030フランから1.0055フランまで上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:地政学的リスク増大でドルは伸び悩む