29日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は42.18ドル安の20659.32、ナスダックは22.41ポイント高の5897.55で取引を終了した。主要経済指標の発表がない中、昨日の上昇を受けた利益確定の動きから売りが先行。ハイテク株が選好されたほか、原油相場の上昇が好感されたものの、トランプ政権による政策実行への不透明感が上値を抑える展開となった。セクター別では、エネルギーや小売が上昇する一方で保険や銀行が下落した。

製薬のバーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)は嚢胞性線維症の臨床試験が成功し、大幅上昇。原油相場の上昇でサウスウエスタン・エナジー(SWN)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。ネット小売のアマゾン(AMZN)はバークレイズが、時価総額が1兆ドルを突破するのは時間の問題との見方を示し、史上最高値を更新した。一方で、製薬のマイラン(MYL)は食品医薬品局(FDA)が同社のジェネリック喘息薬を承認せず、下落した。

ボストン及びサンフランシスコ連銀総裁は、経済見通しに楽観的な見方から年内の追加利上げは後3回でも可能となる認識を示した。

Horiko Capital Management LLC



<TM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは42ドル安、利益確定の動きが広がる