1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円05銭まで上昇後、一時113円47銭まで弱含み、113円73銭で引けた。トランプ米大統領が2月28日に行った就任後初めての米議会上下両院合同本会議での演説で、選挙中からの公約実施を再確認したことで期待感が再燃し、リスク選好の動きが加速。さらに、2月米ISM製造業景況指数が2014年8月来で最高となったことや、米地区連銀経済報告(ベージュブック)でも経済や雇用の拡大継続が確認されており、3月利上げ観測を受けたドル買い・円売りが活発となった。

ユーロ・ドルは、1.0514ドルへ下落後、1.0572ドルへ反発し、1.0547ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測が再び広がり、ユーロ売り・ドル買いが強まった。ユーロ・円は、119円76銭から120円22銭へ上昇。リスク選好の円売りが加速。ポンド・ドルは、1.2328ドルから1.2280ドルまで下落。ドル・スイスは、1.0129フランへ上昇後、1.0065フランまで反落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:トランプ政策への期待と3月利上げ観測でドル上昇