24日の日経平均は3日続落。87.92円安の19283.54円(出来高概算21億1000万株)で取引を終えた。23日の米国市場でシカゴ日経225先物が19300円を下回っていたほか、円相場が1ドル112円台で推移していたこともあり、売り先行で始まった。ただ、来週のトランプ大統領の議会演説を控えて売り込む流れにはならず、前引けにかけては下げ幅を縮めている。しかし、午後に入ると再び下げ幅を広げる展開になるなど、狭いレンジでの推移ではあるが方向感の掴みづらい相場展開だった。一方、マザーズ、ジャスダックなど、新興株に個人資金がシフトしていた。

来週はトランプ大統領の議会演説の内容のほか、これを受けた米株式市場の動向に振らされそうである。足下でNYダウは10営業日続伸で最高値を更新する一方で、高値警戒感から急落リスクを警戒する向きはある。ただ、これを警戒した中でのこう着であり、議会演説を受けて乱高下があったとしても、織り込み済みとしてアク抜けも意識されそうである。

また、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるほか、イエレンFRB議長の講演が予定されており、3月利上げへの思惑が強まる可能性もあり、金利動向やこれを受けた為替動向などを睨みながらの相場展開になろう。日経平均は相当煮詰まり感が台頭しており、横ばい推移ではシグナルが悪化傾向をみせてくる。タイミングとしてはもち合いレンジの上放れに期待したいところだろう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 トランプ議会演説後の乱高下は織り込み済みか【クロージング】