16日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は7.91ドル高の20619.77、ナスダックは4.54ポイント安の5814.90で取引を終了した。1月住宅着工・建設許可件数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが好感され、買いが先行。トランプ政権が発表する減税策への期待が高まるなか、S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が5営業日連続で最高値を更新しており、利益確定の動きから、上値の重い展開となった。セクター別では、公益事業や保険が上昇する一方でエネルギーや耐久消費財・アパレルが下落した。

旅行口コミサイトのトリップアドバイザー(TRIP)は、決算内容が予想を下振れ、下落。カジノ・ホテル運営のMGMリゾート・インターナショナル(MGM)やファストフードのウェンディーズ(WEN)も決算内容が嫌気され、軟調推移。一方で、ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は売上高・利益ともに予想を上振れ、上昇した。

食品会社のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)は、昨年末に同業クラフト・ハインツ(KHC)による買収観測が高まったが、クラフト・ハインツに出資する投資会社3Gキャピタルが、これ以上の食品業界への投資を考えていないと報じられ、下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは7ドル高、利益確定の動きが広がる