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ナスダック100先物 5273.00(-3.00) (20:10現在)
20:10時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移。また、NYダウは10ドル高程度で推移。欧州は小幅ではあるが全般上昇して推移している。また、原油先物相場は、小安く推移している。
14日の米株式市場は、注目されたイエレンFRB議長の上院証言では、利上げを先送りするのは賢明でないとし、インフレ率や労働市場の改善が進めば、更なる利上げが必要になるとの認識を示した。利上げ観測の拡大を受けて米国債利回りが上昇、金融株が買われた。
主要指数は連日の最高値更新を背景に、買い疲れ感も意識されやすいところであり、強弱感が対立しやすい。ただし、米銀株が再び急伸している。ゴールドマンが金融危機前の2007年につけた最高値を上回り、JPモルガンも終値ベースで最高値を更新。大幅な費用削減や事業・人員縮小などを何年も強いられてきた米銀の費用が目下、過去最低近くまで減少していることが一因とみられている。これに金融規制緩和が加わることにより、一段の上昇が期待されている。
また、アップルが最高値を更新している。同社は米国外に2000億ドル(約22兆7000億円)もの資金を持っており、トランプ氏と議会共和党は、こうした滞留資金の本国還流促進を切望している。自社株買いなど還流資金の利用を促す政策を検討していると伝えており、先高期待の強い需給状況である。
なお、経済指標では消費者物価指数(1月)、小売売上高(1月)、ニューヨーク連銀製造業景況指数(2月)、鉱工業生産指数(1月)、設備稼働率(1月)、NAHB住宅市場指数(2月)、企業在庫(12月)、対米証券投資統計(12月)が予定されている。良好な内容となれば、改めて早期利上げ観測が高まり、金融株に追い風になりそうだ。イエレンFRB議長の下院証言は、前日とほぼ同じ内容になるが、質疑応答では、さらに移民問題や財政策に関する政治色の強いものになることが予想されている。
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