14日の米国市場ではNYダウなど主要な株価指数は連日で最高値を更新。注目されたイエレンFRB議長証言では、利上げを先送りするのは賢明でないとし、インフレ率や労働市場の改善が進めば、更なる利上げが必要になるとの認識を示した。利上げ観測の拡大を受けて米国債利回りが上昇、円相場は1ドル114円台に乗せている。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の19475円となり、前日の下落部分を吸収する展開になりそうだ。ただし、東芝<6502>の決算発表が延期となるなかでセンチメントが悪化。需給不安が強まりやすいなか、積極的な売買は手控えられそうである。イエレン議長発言を受けてリバウンドが見込まれるが、19500円接近ではやれやれの売りも出やすいところであろう。

物色の流れとしては利上げ観測の拡大からメガバンクを中心として金融セクター。また、米アップルが連日で最高値を更新しており、アップル<6770>などの関連銘柄への資金流入が意識されよう。その他、個別では目標株価の引き上げが観測されているディスコ<6146>、東ソー<4042>、東邦チタニウム<5727>などが注目される。テーマ株では引き続きAIや自動運転車のほか、金正男(ジョンナム)氏の殺害が報じられるなか、地政学リスクの高まりを受けた防衛関連などにも短期資金が向かいやすい。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 個別銘柄戦略:メガバンクを中心として金融セクターに注目