1日午前の東京外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開。米国のトランプ政権の円安誘導政策への批判で警戒感が続いている。

トランプ大統領が日本の円安誘導を批判する発言を受け、ドル・円は前日海外市場で112円07銭まで下落。今日のアジア市場でドルは値を戻す展開となった。朝方112円64銭を付けた後は一時113円13銭まで上昇した。


ただ、日経平均株価はプラス圏に切り返した後に失速し、前日終値付近で前引けたことでドルの戻りのペースは鈍い。ランチタイムの日経平均先物はプラス圏推移のため、日本株高を維持すればドルは値を戻す見通しだが、警戒感で上昇ペースは鈍い見通し。


ここまでのドル・円の取引レンジは112円64銭から113円15銭、ユーロ・円は121円58銭から122円07銭、ユーロ・ドルは1.0788ドルから1.0805ドルで推移した。



【要人発言】

・安倍首相

「(経済関係に関し米国と)大きな枠組みでしっかり話をしていきたい」

・菅官房長官

「(円安政策について)為替レートを目標にしていない」

・浅川財務官
「日本金融政策はデフレ脱却のため」
「為替の過度な変動は望ましくないとの立場は変わらず」

・イングリッシュNZ首相
「9月23日に総選挙を実施」

【経済指標】
・NZ・10-12月期失業率:5.2%(予想:4.8%、7-9月期:4.9%)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は戻りは鈍い、警戒感は継続