5日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は42.87ドル安の19899.29、ナスダックは10.93ポイント高の5487.94で取引を終了した。トランプ政権への政策期待が根強く買いが先行。12月ADP雇用統計が予想を下振れた一方で、週間新規失業保険申請件数が予想より減少するなど強弱入り混じる内容となったが、明日の雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から利益確定の売りが広がり、上げ幅を縮小して小動きとなった。ナスダック総合指数は最高値を更新した。セクター別では、食品・生活必需品小売や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で自動車・自動車部品や銀行が下落した。

小売のコールズ(KSS)は通期の利益見通しを引き下げ大幅下落。メーシーズ(M)も年末商戦期の既存店売上高が低調となったほか、1万人の人員削減計画を発表し軟調推移。製薬のマイラン(MYL)はシティグループによる投資判断引き下げを受け、売られた。一方で、ネット小売のアマゾン(AMZN)は書籍販売の実店舗をNYのマンハッタンに開設すると発表し、上昇。小売大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は、同社工具ブランド「クラフトマン」のスタンレー・ブラック&デッカー(SWK)への売却が発表され、堅調推移となった。

本日から8日にかけて、ラスベガスで世界最大規模の国際家電見本市 (CES)が開催される。同イベントではAI(人工知能)、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、自動運転技術などに注目が集まりそうだ。

Horiko Capital Management LLC



<TM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは42ドル安、雇用統計を控えて小動き