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■NY株式:ダウは118ドル安、金利見通しの引き上げを嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :19792.53 終値 :5436.67
前日比:-118.68 前日比:-27.16
始値 :19876.13 始値 :5465.69
高値 :19966.43 高値 :5476.25
安値 :19748.67 安値 :5425.73
14日の米国株式相場は下落。ダウ平均は118.68ドル安の19792.53、ナスダックは27.16ポイント安の5436.67で取引を終了した。朝方は小売売上高が予想を下振れた一方で、生産者物価指数(PPI)が堅調となるなど、経済指標に強弱が入り混じる展開となったが、FOMCの発表を控えて小動きとなった。注目のFOMCでは大方の予想通り、賛成多数で政策金利が引き上げられた。しかし、来年の金利引き上げ見通しが年3回に上方修正されたことが嫌気され、発表後に下落した。セクター別ではメディアを除いて全面安となり、自動車・自動車部品やエネルギーの下落が目立った。
レンタカーのハーツ・グローバル(HTZ)はCEOの交代と取締役会の人員縮小を発表し、下落。大手行のウェルズ・ファーゴ(WFC)は、経営破綻時の事業整理計画を再提出したものの、当局からの承認を得られず軟調推移。薬剤給付管理のエクスプレス・スクリプツ(ESRX)は軟調な17年度利益見通しが嫌気され、売られた。一方で、ITサービスのIBM(IBM)は今後4年間で10億ドルの投資及び、約25000人の雇用計画を発表し、買われた。
自動車大手のフォード(F)やゼネラル・モーターズ(GM)は、中国で小型車購入に対する税率引き上げが報じられ、ともに下落している。GMは、同国の合弁会社が独禁法を巡る調査を受けており、今後の動向に注意が必要だ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:FOMC金利見通し引き上げでドル急騰
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円77銭へ下落後、117円39銭まで上昇し、117円05銭で引けた。朝方は、予想を下回った11月の米小売売上高に失望したドル売りが優勢となった。その後、連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが決定されたほか、経済成長や金利見通しが引き上げられたため、来年の速やかな利上げを織り込むドル買いに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.0670ドルから1.0497ドルまで下落し、1.0538ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測でユーロ売り・ドル買いが加速した。ユーロ・円は、122円19銭から123円42銭まで上昇した。ドル高・円安の進行に連れて対円でユーロは上昇した。ポンド・ドルは、1.2722ドルから1.2531ドルまで下落した。ドル・スイスは、1.0084フランから1.0223フランまで急伸した。
■NY原油:大幅反落で51.04ドル、ドル高加速と減産への懐疑的な見方強まり
NY原油は大幅反落(NYMEX原油1月限終値:51.04↓1.94)。高値は0時55分の52.78ドル、安値は4時29分の50.96ドル。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、想定通りの0.25%利上げ実施を発表した。同時に17年末時点の金利見通しを1.1%から1.4%に引き上げたことからドル買いが加速。割高感が意識されて原油は売り優勢の展開となった。
また、石油輸出国機構(OPEC)が発表した月報で、11月の生産量が10月を上回っていたことから、減産が計画通りに進むかどうか懐疑的な見方が強まったことも影響した。
日足チャートでは、マドを伴う急騰後、長い上影(上ひげ)を残している。時間外取引では50.78ドルまで下落しており、心理的な50ドル台を意識した格好に。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.67ドル +0.065ドル(+0.29%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.86ドル +0.300ドル(+0.70%)
ゴールドマン・サックス(GS)239.93ドル +1.530ドル(+0.64%)
インテル(INTC) 36.55ドル -0.250ドル(-0.68%)
アップル(AAPL) 115.19ドル +0.000ドル(+0.00%)
アルファベット(GOOG) 817.89ドル +2.550ドル(+0.31%)
フェイスブック(FB) 120.21ドル -0.100ドル(-0.08%)
キャタピラー(CAT) 93.74ドル -2.260ドル(-2.35%)
アルコア(AA) 30.45ドル +0.210ドル(+0.69%)
ウォルマート(WMT) 71.34ドル -0.460ドル(-0.64%)
スプリント(S) 8.33ドル +0.050ドル(+0.60%)
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